37.ヨーロッパ旅行(2004年5月10日~5月24日)
 妻にヨーロッパを見せたく思案した。
 今年はマドリドでテロがあったばかり、当地では次はロンドンが危ないと噂が流れた。結局ロンドンを避けてパリ、ブリュッセルアムステルダム
 フランクフルト、プラハ、ブタペスト、ウィーンと7カ国を15日で回る事にした。
旅行客は3星ホテルか4星ホテルを選択でき、安価なコースで費用1人1000ユーロ(13万円)。スペイン人に混じっての団体ツアーである。
  ところがシャルルドゴール空港に迎えが来てパリのホテルが集合場所となる。何か間違いがあると困る。
  日本の国内ツアーのように宿泊ホテルの住所、電話番号のリストは用意されない。パリのホテルだけでもと詳細をメモした。
 5月10日ビルバオ空港を出発し何とかパリのホテルに到着した。
  一同顔を会わせた、40人程のメンバーでスペイン各地からパリに集合したことが解った。
  パリで3泊した。
  私は4度目のパリ観光、妻は2度目で少しは知っている積りである。
  2日目の団体行動の後、ルーブル宮の前の簡易レストランで食事を同席した同世代夫婦が自己紹介をしてくれた。
  主人がホセ、夫人がマリア合わせてホセ・マリアと笑わせていた。(ホセ・マリアは男性の名前である)
  この夫婦コロンビア人で結婚後政情不安定な母国を捨て米国に渡りロッキード社で職を得て定年退職後、現在スペインの南部で年金生活をしていると聞いた。
 旅の途中、食事をいつも同席するようになった。
   ホセ65歳マリアは57歳でホセは少し浅黒く一見して中南米人と判るがマリアは完全にアメリカ人に見えしかも美人である。
  「コロンビアを出てから40数年母国に帰ったことはない、今年のクリスマスにはアメリカ経由でコロンビアに帰り母親に会う」
 そして又スペインに来るらしい。彼らは勿論英語も話すがそれを聞く事はなかった。
    二人は異常な程愛しあい、常に体に触れていないと気がすまないらしい。
 パリからブリュッセルアムステルダムとバスの旅で途中ライン川の川下りを楽しんだ。
    フランクフルトで他のツアー客と別れ鉄道でチェコまで旅をする。
   このツアーは7日間が基本日程で私達は2つの連結ツアーを予約した事になる。
   ホセとマリアと私達の4人のみが列車でチェコに向かう。
    チェコハンガリーEU加盟国に決まったとは言え加盟するのはまだ数年先のことらしい。両国は貧しく思え物価も相当安く感じた。
 (チェコハンガリーでは風力発電装置を殆んど見る事もなかったが、オーストリアに入ると多くの装置が存在した)
    最終目的地ウィーンで初めてにわか雨にあった。プラハ、ブタペストに比べウィーンは豊かで美しい都市である。
   ウィーンから空路バルセロナへ向かいホセ・マリア夫婦と別れた。
   15日7カ国の旅は急がしすぎた。
   特にプラハとブタペストはよく似て明確に分別された記憶がないが妻は満足したらしい。
(スペイン国内でも{パリ~フランクフルト}と{プラハ~ウィーン}の個別のツアーが一般的である。我々の住むデバ村からビルバオ空港まで約70kmの距離を2往復する事になり経済的理由から連結ツアーとした。)