スペイン滞在回想録 (ポルトガル旅行)

32.ポルトガル旅行
  

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                           リスボンの通り(役所の前)

 マドリドのテロの影響と天候不順でポルトガル旅行が伸び伸びになり妻から強く催促されていた。
 空路にするか自分で車を運転するか鉄道の旅にするか随分迷った。
 極力旅費を切り詰めることが最大の要件で列車の旅にした。
 リスボンで菓子店を経営する日本人女性をホームページで見つけ電話で日本人ガイドをお願いする事にした。
 ヨーロッパ旅行で個人的なガイドを依頼するのは初めての事でやはりテロの影響で神経質になっていたのかも知れない。
 3月下旬の出発となり旅は夜行列車で10数時間を要した。
サンセバスチャンから内陸部に入ったブルゴスに広大な雪原が見えた。
リスボンに到着前の風景を見ながら妻は
 「辺りの家の屋根に雨どいがない」
 と不思議がっていた。
 翌日の昼前にリスボンに到着した。
 市内では日本のスズキ車が多く走行している。
リスボンのタクシーは随分と荒い運転をする。ホテルまでの道であわや追突しかけた。
リスボンは小さな可愛い街である。
 物価が安く旅行するには良い場所でしかも暖かい。
 日本のカステラ菓子を逆輸入したポルトガル人は日本人を妻に持ち大蔵省前で菓子店を開いていた。
 そこで日本人ガイドと落合いリスボンを案内してもらった。後日観光バス内でアメリカ在住の日本人女性の1人旅に出会った。
 その夜、ガイドから聞いたレストランでアメリカ在住の女性と私達夫婦でポルトガル料理を美味しく味わった。
 途中出会った日本人観光ツアーの方達はマドリドのテロでスペインを避けてポルトガルに来たと聞いた。
 3泊5日の旅は予算オーバすることなく雨に会う事もなく無事にデバ村に帰った。

 


33.眼鏡を買う
 私はよくメガネを落とす。従って傷だらけのメガネをかけている。
 妻からメガネを新調することを勧められていた。
 メガネは乱視と老眼の遠近両用でレンズ幅が広い。今は細いメガネが流行だと友人から聞いていた。
 しかも老眼の度も進みいずれ買い替えを日本でと考えていた。
 妻の進めるスペイン購入は品質的に満足出来るものか疑いを持ち続けていたが背中を押される形でデバ村のメガネ屋さんに入った。
 日本のメガネ屋に負けない程の検査設備を持っていた。
 それでいて日本で買うより価格が安いと思った。
 メガネを受け取り着用するとずれて鼻眼鏡になってしまう。鼻宛を1枚追加したがそれでも不足して2枚目を処置してもらった。
 考えてみるとスペイン人や欧米人との顔の骨格の違いに気が付く。
 鼻が高いと言う意味は目の位置を基準にした目と鼻の相対的距離が大きい事である。 掘りが深いと言われる事でもある。
 検査から完成までに日数を要しこの問題に気付くのが遅かった。